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“慮る”@高校3年修了式&男子中学1年「今、私の思うこと」.

投稿日2014/2/26

明後日に「卒業式」をひかえた高校3年生が一堂に会して他学年にさきがけ今年度の「修了式」に臨みました。
 
 
「…わたくしは学生時代、弓道部に所属し部長を務めていました。
当時、ご指導いただいていた師範の先生は、毎週末信州の野辺山から遠路はるばる東京まで通われていらっしゃいました。
わたくしは部長として、お食事のお世話から、入浴時にはお背中を流すまで、常に先生のおそばで過ごす日々でした。
そうした歳月の中で学んだことは、なにより相手のことを「慮る(おもんぱかる)」ということでした。
先生が、今何を望んでいらっしゃるのか、何を言わんとされているのかを考えながら行動すること。
この経験は、社会に出てから今日までずっと生かされてきました。
どうか皆さんも、相手の気持ちを「慮る」ことに加え、目上の人を敬うこともまた忘れないでください。…」
                                   (教頭 K先生 講話 より)
 
 
 
時同じくして、小講堂では、男子部中学1年生「今、私の思うこと」全体発表会が開かれていました。
はたして、「聞き手」のみんなは、勇気ある「話し手」の気持ちを十分に「慮る」ことができたでしょうか?
 
  ※以下、発表順
 
 
 
① S君 「犯罪について」
…人はいったい何故罪を犯すのだろうか。たとえ罰しても再犯の確率は高い。だとすれば人は愚かだと言わざるを得ない。犯罪は一種の病だとするなら、人と人とのふれあいを通じて、その愚かさを互いに教えあい、犯罪そのものを未然に防ぐことが大切だ。
 
(所感) 自分自身の愚かさに目を向けることはなかなか難しい。しかし、他者との交流こそがそれを実現してくれる。つまりは、自分を映す鏡は他者なのだ。
 
 
 
② I君 「環境問題について」
…今、水不足が原因で六千人もの子どもが亡くなっている。また、日々刻々と南米やアフリカの熱帯雨林では森林が伐採されている。こうした環境問題は一国だけでは決して解決するものではない。命を差し出してくれる生き物への感謝と身近な取り組みを大事にしたい。
 
(所感) 地球環境という遠大な問題も、一人一人が身近なことから取り組むことが肝要だ。さらに、他の生き物への愛情なくして人類の明るい未来はないだろう。
  
 
 
③ M君 「ポイ捨てについて」
…地元の街ではポイ捨てが横行している。ポスターを貼るなどして啓発しても効果は得られないだろう。また、その現場を押さえるためにカメラを設置するのは費用がかさむ。結局のところ、ゴミ箱を道路脇に設置するしかよりよい解決法はないのかもしれない。
 
(所感) 人間の良心に訴えることをもってしても、ポイ捨てはなくならないとは悲しいことだ。とはいえやはり、まずは各自の心の中に「ゴミ箱」を設けることからはじめたい。
 
  

 
④ M君 「老人ホームについて」
…はたして老人ホームに入所している方々は幸せか、それとも不幸なのか。たしかに自由度は低いかもしれないが、ホーム主催のイベントに参加するなどして楽しげな表情を浮かべていらっしゃる方も多い。さらに、一人暮らしより間違いなく安全安心だ。
 
(所感) 敬老の精神がなければ、老人ホームへの注目もなされまい。すべては、一人一人のお年寄りの今この時が安全で楽しいものとなることを祈りつつ。
 
 
 
⑤ K君 「人とロボット」
…高齢化社会にあって、介助ロボットがますます普及するだろう。たしかにロボットの果たす役割ははかりしれない。しかし、ドラえもんののびたはロボットに頼りすぎたばかりに人間として成長を遂げることができなかった。決してその主従関係を転倒させてはならない。
 
(所感) 何のための機械化か。あの喜劇王チャップリンを思い出す。人間疎外とも言われて久しい。それは、人間自身のロボット化にほかならない。

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