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手づくり.

投稿日2014/1/21


 
「技術・家庭」の授業にて製作された「木製ラジオ」のうち、各クラスから選ばれた優秀作が展示されています。
 
今や、音源もデジタル化の潮流にあって、こうした昔懐かしいアナログな「木製ラジオ」は、なかなか見かけることができなくなってしまいました。
 
しかも、心臓部として内蔵された回路と外付けのスイッチやボリュームなどのつまみを除いては、その形状もデザインもオリジナリティに富んだものが集められました。
 
とりわけ、中でも目にとまったのは次の二点。
 
 
他を圧倒するようにひときわ背丈の高いA君の作品。
ラジオだけでなく、ちょっとした小物も収納できる置き物としてたとえば枕元に欲しい一品です。
 
 
そしてもう一つ、ひときわ注目させられたS君の作品。
展示されている中で、最も小さいものでしたが、よくよく近づいてみてその精巧さに驚きました。
形は、ごく普通の四角い簡素なものですが、その角のなめらかな丸みは、もう職人技としか言いようがありません。一心不乱にこつこつと時間をかけて、均等にヤスリがけしている姿が浮かびます。
また、無難に外側から蓋をするように閉めてしまえば楽なサイドの合わせ目も、寸分の狂いなく内側にきちんとはめ込まれているではありませんか。そのキメのこまかさと、あえて困難に敢然と挑戦したこだわりにただただ脱帽です。
さらに、木目の光沢も他を圧倒するツヤを実現しており、木材に語りかけるようにニスを重ね塗りして仕上げたことを十二分に物語っていました。
 
 
これらの作品はいずれも、この世にたった一つしかないかけがえのないモノとなりました。
たとえ、小さなスピーカーから聞こえてくる「声」は同じでも、ラジオの本体として再生した「木」のよろこびの「声」は、作者のそれぞれの思いと共鳴して響き渡ることでありましょう。
 
日に日に寒さが厳しさを増すなか、この一角だけはあたたかな空気につつまれていました。

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