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もみづ 〔動〕.

投稿日2008/11/12

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毎年、この季節になると感心することがあります。
それは、本館前の欅並木の様子です。
ご覧の通り、それぞれが自分のペースをしっかり保って色づいています。
周囲がどうあろうとも、決して迎合することなく、
かといって、独り季節を逆流するでもなく、確実に染まっていく。
 
生徒諸君!
通うみちみち、
あるいは
授業中の窓の外、(笑)
そんな欅の語る「教え」に思いをはせるゆとりをもって生活していますか?
 
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ところで、こうして、木々の色づくを待つ心というものは、
ちょうど春先に桜を愛でるのと似ています。
 
いまかいまかと 見上げては
満ちて わずかに
散りて はかなく
はるあきの こころ
片時も 穏やからず
といったところでしょうか。
 
古歌にも・・・
 
 物ごとに秋ぞかなしき
  もみぢつつ 移ろひゆくを限りと思へば    

                             読み人知らず 『古今集』
 
  あたりの木々が紅葉していくうちは
  そのうつくしさに目を奪われます。
  しかし、それも束の間。
  次第に色褪せ、枯れて散りゆくさだめにあるを見るにつけ、
  わたくしはもの悲しさから逃げ出すことができません。

と、まあ、こうした思いが込められているのではないでしょうか。
 
それにしても、
その昔、「紅葉する」という意味の
「もみづ」という動詞が存在したことに
ある種の驚きと感動を禁じ得ません。

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