たとえ人工芝であっても芝は芝。
凍てつく今朝のグランドはご覧の通りに霜が降りて一面真っ白になりました。
朝日が高くなるにつれ、その表面はガラス細工をちりばめたように繊細な輝きを放ち始めました。
ちょうどその脇を生徒たちが白い息を吐きながら肩をすぼめて校舎の中へ吸い込まれていきます。
さて、いよいよ「大学入試センター試験」を来週にひかえて臨戦態勢に入った「高校3年生」は、平常の授業も今週末まで。
来週からは、各自の受験に合わせた「特別授業」期間に入ります。
朝霜の消ぬべきのみや時なしに
思ひわたらむ息の緒にして
万葉集 読み人知らず
(解)朝霜のように消え入るもののようではあるけれど
いつもいつも思い続けています。命の限り。
ここまでくると、最後の一歩は自分自身だけの力でしっかりと踏み出さねばなりません。
わたくしたち教員のできるせめてものことは、まさにこの歌にあるような「思ひわたらむ」ことのみでありましょう。
とりわけ、高校三年生担当の先生方にとっては、「息の緒」も「朝霜」のごとし。
あわせて、本校志望の受験生の健闘も祈りつつ…。