3年ぶり13回目の出場となった〈ウインターカップ〉にて、2回戦にも勝利し、このチームとして初の全国ベスト16入りを果たした「高校男子バスケットボール部」。
過去、同大会にて「準優勝」1回、「ベスト8」5回という華々しい戦績を誇る同部のモットーは、「堅守考攻」。
「堅守速攻」ならばよく耳にしますが、「考攻」は久我山独自のもの。
かつて、ある雑誌のインタビューにて、キャプテンのH.H君がこんな談話を寄せていました。
「…以前は注意されることが嫌で頑張っていた自分もいましたが、それは自分のためになるわけがないと気づくことも出来ました。失敗した分だけ成功出来ると監督に言われたことがあります。何かに恐れてプレーするのではなく、チームが強くなるため、自分が上手になるためのチャレンジというものがいかに大切かということもこの部活に入って得たことの一つです。選手同士、互いに考えていることが違っていてぶつかり合うことも喧嘩することもありました。しかしそれ程選手たちがバスケットに対して真剣に向き合っています。
久我山はハイレベルな文武両道が行われています。そのため部活の練習時間は家庭学習時間を確保するために18:30で終了です。その中でどれだけ内容の濃い練習が出来るかというのも我々バスケットボール部の一つのテーマでもあります。…」
バスケットボール部に限らず、「考える」ことなくして久我山の部活動は成り立たないことを代弁してくれています。
ベスト8進出をかけた明日の対戦相手は、「日本一」4回、「ベスト4」11回の強豪、洛南高校(京都)。
いよいよ「堅守考攻」の本領を発揮する時がやってきたようです。