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“「理系」ってなに?” @女子部 中学3年 特別授業 〈働くということ〉.

投稿日2013/12/6

 
女子部の中学生を対象とした特別授業シリーズ、「働くということ」
 
このたびは、文理選択の一助としての進路ガイダンスも兼ね、中学3年生を対象に外部講師をお招きして実施されました。
 
◆資生堂 理系進路支援プログラム
 …文理選択前に、理系の進路の先にある「理系の働き方」のイメージを具体的に持つこと。身近に学んでいる環境問題を切り口にしながら、企業の環境問題への取り組みを紹介。その中で研究職がどのように取り組んでいるかを知ることで、研究職の仕事に触れる。…
 
 
● 「資生堂」はどんな会社でありつづけるのか

「至哉坤元 万物資生」(いたれるかな ばんぶつとりてしょうず)
社名の由来は、この『易経』の一節からとられたものとされています。その意味するところは、「大地のあらゆるものを融合し、新たな価値を創造する」。また、「一瞬も一生も美しく」を常にモットーとしてわたしたちは商品開発をおこなっています。
 
● 「文化」を知らずして「商品」は作れず
世界に目を向けたとき、たとえば「洗顔するか」「どんな香りを好むか」「化粧をするか」「髪の毛は整えるか」といったことは、それぞれの国や地域によってまちまち。そうした独自の生活習慣をふくめた「文化」の違いを理解することがとても大切です。
あわせて、そのためにも、語学力を磨いておかねばなりません。
 
● 機能性・感性・安全性
商品開発をするうえで最も重視しているポイントは、3つあります。それは「機能性」と「感性」、そして「安全性」です。
なかでも今、「安全性」に関しては、単に消費者の人体にかかわる「安全」にとどまらず、製品の製造から廃品にいたるまでの過程における「(地球)環境」への配慮という「安全」性にも気を配らねばなりません。
 
 
…… そこで、資生堂が実際に取り組んでいる「アースケア運動」の一端にふれるワークショップが展開されました。
   生徒たちに提示された課題は次のようなミッションでした。
   はたして、若い彼女たちの「感性」はどんな「商品」を開発してくれたでしょうか。
 
 
 ★〈研究・開発者ミニ体験ワーク〉
   ある日、研究所にこんな仕事の依頼が来ました・・・
   Mission  CO2排出量の少ないシャンプーを作りたい。
         とくに、問題じゃないかと思っているのは容器。
         いまの容器はプラスチックです。
         環境にやさしい容器を作ることはできませんか?
 
*「イ○ハス容器はいかがでしょうか」
 …実はあのような生分解性容器だと、肝腎のシャンプー自体の品質が悪くなってしまうんです…
 
*「シャンプーをジェル状にしたうえで、『ドリンクバー』ならぬ『シャンプーバー』を設置してみては」
 …おもしろい提案ですね。しかし、そのバーの設置場所を広く求めることは…
 
*「固形シャンプーを紙で包むというのは」
 …これまた斬新ですばらしい! しかし湿度の多い風呂場で『紙』は…
 
 
 
その後、資生堂としては、「石油」に代わるものとして「サトウキビ」による「プラ容器」を開発したことが紹介されました。
その植物性容器は、プラスチック1kgあたりのCO2排出量が石油の場合45kgなのに対し、わずか1.35kgしかないとのこと。
くわえて、石油は再利用がきかない資源であるのに対して、サトウキビは「カーボンニュートラル」として、循環型資源として環境にやさしいこともわかりました。
 
 
 
つづいて、お二人の研究員の方々から、「働く」ということについて、ご自身の中高時代を振り返りつつ貴重なアドバイスがおくられました。
 
*「仕事をやっていてよかったと思えるのは、やはり自分の開発した商品がお客様の手に届いて、喜びの声が聞かれたときですね。」
 
*「仕事をするうえで大切にしているのは、まず『共感すること』。そして『チームワーク』。さらに『得意なこと、自分にできることを見つけること』ですね。なかでも、『チームワーク』の大切さは中高時代につづけてきた吹奏楽部の活動で培われたものだと思います。」
 
*「私は常に『何のために(この仕事を)しているのだろう?』と自問することを忘れないようにしています。そして、仕事を通じて魅力的な人間となれるよう、自己成長をめざしたいとも思っています。」
 
*「いま目の前のことだけにとらわれずに、将来に向け先々のことにまで思いをはせるようにしたいですね。」
 
*「なんでもいいですから、何かをすること、そして考えること、さらに続けることです。」
 
*「なによりも自分自身の夢を膨らませてください。そして、友だちをはじめ、多くの人とたくさんコミュニケーションを深めてください。次第に同じ分野の人とのつきあいに限定されてしまう危険性がありますから。なるべく積極的にいろいろな世界の人と親交をもつことが将来にも生かされますよ」

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