……秋が深まっていきます。 通学路にある柿の実も、いつの間にやらご覧の通り。 したたる雨粒がいっそうみずみずしさを運んでくるようでした。 また、つい数日前まではまだ緑色だった金木犀の蕾の群れも、これまた一斉に芳香を街中に放ち始めました。 それも、雨のおかげで浮き足立つことなくしっとりと薫っています。 その横を、大会が間近に迫ってきた陸上部員らが本番モードのものすごい勢いで走り抜けていきました。 かれらこそ、水もしたたる「いい男」たちでありました。