閉じる
この記事は1年以上前の記事のため、内容が古い可能性があります。

初冬雑感 : 木守り.

投稿日2013/11/12

 
兵庫橋を渡って、まもなく正門というあたり。ご近所の軒先を見上げてみれば…。 
「木守り」柿、ひとつ。  
鳥たちにその恵みを分かつためか、それとも天の恵みそのものへの感謝か報恩か。 
毎年、この時期になると見られる通学路の風景です。
 
  
  
  残 果    三好達治
 
友らみな梢を謝して
市にはこばれ売られしが
 
ひとりかしこに残りしを
木守りといふ
 
蒼天のふかきにありて
紅の色冴えわたり
 
肱張りて枯れし柿の木
痩龍に睛を点ず
 
木守りは
木を守るなり
 
鴉のとりも鵯どりも
尊みてついばまずけり
 
みぞれ待ち雪のふる待ち
かくてほろぶる日をまつか
 
知らずただしは
寒風に今日を誇るか
 
 
 
「残果」の孤独に耐えつつも、その使命を果たさんとするプライドまで感じさせるたのもしき「木守り」の姿。
その木の下を、脇目もふらず走りゆく遅刻ギリギリの生徒に、静かなエールを送っているようにも見えました。(笑)
 
学びの場は、校内ばかりではないようです。

前の記事捲土重来
次の記事初冬雑感 : 富士の高嶺に