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繋ぎ、受け継ぐ。@高校生徒会各種委員任命式.

投稿日2013/10/25


 
今年度下半期、各クラスを牽引すべきリーダーとなる「ホームルーム各種委員」たちが、一堂に会して「任命式」に臨みました。
 
「今の時代、人とのより直接的なコミュニケーション能力が求められています。」 
「(指示)待ちの姿勢ではなく、自らすすんで働きかける積極性を発揮してください。」 
「委員としてのこの経験が眠っていた自分の可能性をあらたに広げることにつながるでしょう。」
 
校長先生の激励のことばに静かに耳を傾ける生徒諸君。
「久我山祭」や「体育祭」といった、「がんばり」を形あるものとして具現化しやすい主な行事もすべて終えてしまった今。
だからこそ、かえって恒久的に取り組むべき「生徒会活動」への見直しができる好機であるともいえましょう。
かれらに期待したいのは、そうした地盤づくりともいうべき地道な活動にほかなりません。
 
そんなことを思いつつ、かれらの後姿を眺めていたら、ふとこの夏に出会ったブータンの子らの笑顔が浮かんできました。
 

 
なにをおいてもまず他人に分け与えることをもって自分の幸せとするブータンの人々。
昼時のお弁当タイムでも、当たり前のようにおかずを交換してからみんなで「いただきまーす!」。
生徒から生徒へ、そして先生へ。さらに先生から生徒へ。
気づけば、私も自然にその輪の中に入っていました。
その日、眼下にはパロ川の悠久の流れがキラキラと輝いて、青空昼食会となったのでした。
 
その放課後のこと。
 
家に帰っても、テレビやゲームが待ち構えているどこぞの国とは異なり、放課後の楽しみはもっぱら学校に残ってみんなで、踊り歌うこと。
 
少し広めのホールをはじめ、各グレードの教室からも、軽快な民族舞踊の音楽が流れてきます。
耳慣れぬ斬新なリズムに誘われて、そのいくつかをまわってみました。
 
驚いたのは、そのいずれの場においても指導にあたっていたのが、先生ではなく上のクラスの子らや、すでに卒業した大学生にあたる「先輩」たちであったということでした。
振付けはもちろん、民族楽器の扱いや歌の発声まで、すべてが「先輩」からかわいい「後輩」たちへの「縦糸」を伝って流れている様子がそこかしこに展開されていたのでした。
 
その間、私と同じような立場の先生たちはといえば・・・
 
殺生を禁じる国らしく、時折、部屋の中まで仲間入りしてくるたくさんの犬たちを、練習のさまたげにならないようにせいぜい「シーシー!」と追い払っているだけでした。
 
 
伝統。
 
そう言ってしまえば少々大仰に聞こえるこの言葉も、それを実際に「繋ぎ、受け継ぐ」ことの理想の姿を異国の地に見出したような気がしました。
 
はたして、この「久我山」に「縦糸」は通っているでしょうか。
 

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