今年の「歌舞伎教室」は、国立劇場にて『紅葉狩』を鑑賞しました。
河竹黙阿弥による『紅葉狩』は、平安時代中頃の武将、平維茂(これもち)が信州戸隠の山中にて鬼女を退治したとされる伝説にもとづく同名の『能楽』をアレンジした舞踊劇。
紅葉狩りにやってきた維茂一行は、思いがけず更科姫に酒宴に誘われ、その後美しい舞いなどを観ているうちに酔いも手伝って眠り込んでしまいます。実は、その姫こそ鬼女の化身であったのですが、間一髪のところで山神が現れ、難を逃れることに。
二枚扇を操る更科姫の華麗な舞いや、鬼女と維茂との立ち回りなど、見所満載の舞台なのですが・・・
はたして・・・
おいおい、そこの君!
居眠りなんかしている場合じゃないよ。
鬼女に命をとられてしまうぞ! (笑)