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H-LAB = Harvard College Japan Initiative + Liberal Arts beyond Borders.

投稿日2013/6/9

 
みなさんは、「H-LAB」(エイチラボ)という団体、およびその活動をご存知でしょうか。
 
ハーバード大学や日本の大学生が、主に高校生との世代間交流を通じて、主体的に自らの関心事を見付けるのを最大限にサポートするという、システムデザインの実験室(ラボ)として、2011年から活動しているものです。
 
    ★  「H-LAB」(エイチラボ)公式サイトは こちら
 
週末の8日(土)の午後、創設者であるK君(ハーバード)をはじめ、国内からは東京・一橋・慶應義塾・早稲田から、その主要メンバーである9名の大学生が来校し特別「座談会」が催されました。その中には、現役の時、「サマーキャンプ」に参加し、そのことが大きな契機となって、アメリカの大学へ進学することを決した、前生徒会長のN君も含まれていました。
会には中高男女計30名が参加、ふだん目にしたり耳にしているものとは一味も二味も異なる、たいへん刺激に満ちた「進路指導」の時間となったのではないでしょうか。
 
さすが、「リベラルアーツ」の申し子を自認する大学生だけのことはあって、枠にとらわれないスピーチのやりとりは、一見ランダムのようでいて最終的には論理的に一本筋の通った流れを生み出していました。
なかでも、印象的だったのは、自分の通う大学を語るべきタイミングにあっても、決して大学そのもののブランド力を誇るようなお決まりのコメントは一切なく、自分がその大学に何を求め、また今何を学び、これからもそこにどんな可能性を抱いているのか、といった自分自身のプライドが前面に出ていたことでした。
彼らに共通するのは、そうした「枠」に流されない自立した「個」の強さでありました。
 
また座談会のなかでいわゆる「受験勉強」に直結するような、大学への入り方や勉強の仕方といった「手段」にかかわる話は一切行われませんでした。
9名が異口同音に訴えたことは、ひとえに「自分がやりたいことはなんなのか」について自主的に探った結果として大学があるとのメッセージでした。
 
以下、印象に残ったことばより・・・
 
□ 進路を考える上で大切なことは、人のためになることは何だろうか自分には何ができるだろうか、
  と自問することだと思います。
□ (周囲に頼らず)常に自分自身に問いかけて欲しいと思います。
□ 東大の教養学部のあり方は幅広く学び後から専門を選べるシステムとなっています。
□ 規模自体こじんまりとした一橋は、その分学部間の垣根が低いので
  アットホームな雰囲気にあふれ、同時に他大学との交流もさかんです。
□ 慶應も1・2年はリベラルアーツの要素が強いことと、国内外に「三田会」の存在があり、
  先輩の貴重な「失敗」から学ぶといった環境も整っています。
□ 前学長から積極的に国際化がすすめられた早稲田は、文系にも留学生が多く見られ、
  とにかく自由でエネルギッシュな学生にあふれています。
□ 寮生活から学ぶことの多いハーバードは、その寮ごとにとてつもない規模の図書館を有しており、
  日本の「学部」といった意識は稀薄で、自分が広く学んでいった結果として専門があるといった
  システムです。
□ 学部という線引きは、恣意的なものにすぎないので、そうした枠にとらわれず
  (高校時代から)その教授一人一人に直接アプローチしていった方がいいでしょう。
 

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