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5/17 中学3年 特別授業  「ブータンより」 Photographer 関 健作氏.

投稿日2013/5/22

 
 
2007年、青年海外協力隊としてブータンへ。
それまで「体育」というものがなかった現地の小中学校にて一から体育の普及につとめた関健作さん。
 
その活動のかたわら、ブータンの自然や人々の生活ぶりを写真におさめる日々。そのうち、ブータン人の「笑顔」や「生き方」に魅了され、帰国後も写真家としてその魅力を広く伝えていらっしゃいます。
 
このたびは、民族衣装の「ゴ」を身に纏い、現地での様子をスライドで紹介しつつ、異文化を理解するために必要なことはなんなのかについてもお話くださいました。
 
 
        中学3年 特別授業
        JICA ブータンより
   講師     Photographer  関 健作

     http://kensakuseki.com/ 
   

       (関氏の名刺より転載) 
 
 
□ 「GNP」よりも「GNH」
…唐辛子を主食とし、二十もの言語が飛び交うブータンは、GNP(国民総生産量)よりもGNH(国民総幸福量)を重んじる国です。
 
米作りも、今や機械が当たり前となった日本に対して、いまだに手作りなのです。それゆえ、稲刈りの後に鶴が舞い降りては落ちた籾殻や米粒を啄みにくる姿を見ることができます。
こうして、人間と他の生き物とが自然に共生しているのです。
 
□ 「与える」ことは「与えられる」こと
…日本人はとかく努力して成長していくことに価値を見出しますが、ブータン人は至極のんびり。万事「これでいいのだ」と時の流れに身を任せた生活を送っています。
また、誕生日ともなれば、子どもたちはプレゼントをもらうのではなく、逆に飴を配って歩くのです。それもこれも日本とは正反対の異文化そのものでした。
 
□ 運命的な一滴
…ところで、赴任したてのころは、やることなすこと押しつけてはうまくいかずにいました。
そんなとき、何気なく撮った一枚の写真を見てはっとしました。
 
葉についた滴の中になんと大きな木が映っているではないですか。
しかも、その球体の世界では木が逆さなんです。
このちょっとした発見によって、
ものごとの見方を一辺倒ではなく
変えてみることが大切であることに気づきました。
それからというもの、つとめてブータンの人たちの生き方を尊重するようになりました。
 

こうして、3年間というわずかの期間ではありましたが、
国際協力の第一歩というものは、
まず相手の話を聞き、
その上で相手のことを知ろうと努めることから
始めなければならないことを身をもって学んだのでした。
 
 
  ~ 講演後の質疑応答より ~
 
 Q:日本に帰国して感じたことは?
 
 A:「めちゃくちゃ、いそがしいーーー!」ですかね。 
   なにしろ、私もすっかりブータン人になってしまいましたから…(笑)

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