閉じる
この記事は1年以上前の記事のため、内容が古い可能性があります。

人類最高の希望の象徴 : 長崎〈平和祈念像〉に寄せて.

投稿日2013/3/11


 
もともとは「記念像」を依頼されたものの、彫刻家北村西望は、戦争や原爆のない「世界平和」を希求し、あえて「祈念像」ととして制作にあたったといわれています。
また、現地長崎ではなく、東京三鷹は井の頭の、自然文化園内に今も残るアトリエでその原形が生まれたのでした。
 
なお、この独特な風貌とその姿態が意味するところについての、西望自身の述懐が、裏手の台座部分に彫り込まれていることは余り知られていないようです。
昨日、正面の献花台で手を合わせた後、ぐるりと回り込むようにして、あらためて制作者の「肉声」にふれてまいりました。
 
  ★印 (赤く囲った部分) →  

 
******************************
 
 平和祈念像作者の言葉

 
あの悪夢のような戦争
身の毛のよだつ凄絶悲惨
肉親を人の子を
かえり見るさえ堪えがたい眞情
誰か平和を祈らずにいられよう
茲に全世界平和運動の先駆として
此平和祈念像が誕生した
山の如き聖哲それは逞しい男性の健康美
全長三十二尺余
右手は原爆を示し左手は平和を
顔は戦争犠牲者の冥福を祈る
是人種を超越した人間
時に佛 時に神
長崎始まって最大の英断と情熱
今や人類最高の希望の象徴
 
  昭和三十年 春日  北村西望
  
******************************
 
折しも、明けて本日は3月11日。
あの東日本大震災の発生からちょうど2年が経過しました。
 
朝礼では、校長先生からの臨時放送を通じて、それぞれが思いを致すとともに、
その地震発生の14時46分には、校内に残っていたすべての教職員と生徒がしばし黙祷をささげました。
 
戦争、原爆、そして、震災、津波・・・
人災、天災の違いはあれど、「身の毛のよだつ」ような「悪夢」であることに変わりはありません。
いまここに、あらためてわたくしたちは、「時に佛」、「時に神」の姿をして不動の姿勢を保ち続ける「人類最高の希望の象徴」から何を学ぶべきなのでしょうか。

前の記事「長崎」便り@女子部高校2年〈修学旅行〉第2日より
次の記事果報は寝て待て