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女子部中学3年特別授業〈働くということ〉“「理系」ってなに?”.

投稿日2012/12/4


女子部の中学生を対象とした特別授業シリーズ、「働くということ」
 
このたびは、高校1年時の文理選択を見据えての進路ガイダンスも兼ねて中学3年生を対象に実施されました。
 
◆資生堂 理系進路支援プログラム
 …文理選択前に、理系の進路の先にある「理系の働き方」のイメージを具体的に持つこと。身近に学んでいる環境問題を切り口にしながら、企業の環境問題への取り組みを紹介。その中で研究職がどのように取り組んでいるかを知ることで、研究職の仕事に触れる。…
 
授業の後半にかけつけてみると、ちょうどワークショップの最中でした。
 
〈研究・開発者ミニ体験ワーク〉
  ある日、研究所にこんな仕事の依頼が来ました・・・
  Mission  CO2排出量の少ないシャンプーを作りたい。
        とくに、問題じゃないかと思っているのは容器。
        いまの容器はプラスチックです。
        環境にやさしい容器を作ることはできませんか?
 
*「イ○ハス容器はいかがでしょうか」
 …実はあの容器は水分が抜け出してしまうんです。したがって化粧品には…
 
*「シャンプーの『ドリンクバー』方式はいかがでしょうか」
 …おもしろい提案ですが、街中ではいいものの山奥では…(笑)
 
*「牛乳パックのような紙パックはいかがでしょうか」
 …湿度の多い風呂場では紙にカビが生えてきそうですね。
 
 
その後、資生堂としては、「石油」に代わるものとして「サトウキビ」による「プラ容器」を開発したことが紹介されました。
その植物性容器は、プラスチック1kgあたりのCO2排出量が石油の場合45kgなのに対し、わずか1.35kgしかないとのこと。
くわえて、石油は再利用がきかない資源であるのに対して、サトウキビは「カーボンニュートラル」として、循環型資源として環境にやさしいこともわかりました。
 
 
 
つづいて、お二人の研究員の方々から、「働く」ということについて、ご自身の中高時代を振り返りつつ貴重なアドバイスがおくられました。
 
*「仕事をやっていてよかったと思えるのは、やはり自分の開発した商品がお客様の手に届く形になったときですね。」
 
*「35カ国、2000名の学会発表という機会を与えられた時は、どうしようかと思いました。英語にも不安がありましたし。でも、できるかどうか自信がなくても、まず挑戦してみることです。その実現に向けて努力すれば必ず一歩進めますから。」
 
*「大学時代、もっと勉強したいなあと思って修士課程に進む決心を固めました。また、働きに出ようと思った時は、人を元気にする仕事につきたいと思って資生堂を選びました。こうしてみると、いつも自分のやりたいこと、好きなことを大切に進んできたように思います。」
 
*「中高時代、苦手なこともまずは取り組んでみることが大切です。必ず将来どこかで役立ちますから。」
 
*「自分がやりたいと思うことは常に持ち続けておくことです。なぜなら、いつそのチャンスが身の上に舞い込んでくるかわからないからです。」
 
*「みなさんの時代、教科の成績という要素は進路選択上外せないものですが、究極的には好きなことを大切にすべきだと思います。」
 
 
 
最後に、質疑応答から・・・
 
Q 150もの試作の過程でつらかったことは?
A 正直、ありました。4月から始めて芽が出ず、やっとお盆過ぎにめどがついて。そのとき周りの人のアドバイスが力になりました。出来たときの達成感はなににも代え難いものでしたよ。
 
Q 資生堂への入社資格はありますか?
A 特別なものはありません。あえていうなら「積極性」かな。(笑)「私はこれをやりたいです!」という熱い思いみたいなもの。「会社」ってそういうがんばるみんなでつくっていくものだから。
 
Q 文系から資生堂にいく人は?
A 私たちのように研究職は理系が多いですが、会社全体としてみたら文系の人のほうがおおいのではないでしょうか。
 
Q 私生活で製品を改良するヒントを得たりすることは?
A 大いにありますよ。「応用研究」といって、わたしたちは常に「次はどうする」と考えながら生活していますから。
 
Q 資生堂としての誇りは?
A 「安全性」です。そして皮膚化学の分野での「技術力」の高さですかね。
 
Q 英語と数学を生かせる仕事は?
A プログラムの作成やデータ処理など、数学的な力は今やどんな仕事でも不可欠になってきています。また、英語に関しては、文理の別なく共通して生かせると思います。
 
Q 美しさの追究や環境へのやさしさ以外に、医学的な分野への発展は?
A あります。研究をつづけていくと、これって医学の分野に応用がきくのではと思えることも多々出てきます。そういう時はその専門部署と連携して進めていくことに・・・。

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