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〈久我山・四方山〉秋霖.

投稿日2022/9/24

 
 
 せっかくの週末。
 好日のもとで秋の深まりを味わいつつ、との期待を一気に流し去ったこの台風余波の長雨を、さぞかし恨めしく思っていらっしゃる御仁も多いことでありましょう。
 
 こうした秋の長雨を「秋霖」とも。
 
 ともあれ、文字通りその雨は音もなく林立する木立のように断続的に降りつづき、ふだん我々の手の届かぬ校内の隅々まで一旦洗い流してくれたようにも感じます。
 
  秋霖や灯籠の苔浮きたたす
 
 先に記した「欅」(『欅 〜その強さとおおらかさ〜』)と同じように、学園の歴史の生き証人として、静かに生徒らの生活と成長を四十年近く見守り続けてきた存在に西2号館前の庭に佇む一体の「石灯籠」があります。
 
 「秋霖」は、こうした目立たず控えめな存在を、あくまで静かに際立たせる恵みの雨でもあるようです。
 

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