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〈久我山・四方山〉はるかな尾瀬 〜 🎶.

投稿日2022/9/5

2018夏 尾瀬ヶ原
アヤメ平へ
竜宮にて
至仏山と未草咲く池塘

 
 ♪〜 夏がくれば思い出す
    はるかな尾瀬 遠い空 〜🎶
 
 この歌詞ではじまる『夏の思い出』は、尾瀬の記憶を詠った唱歌として有名です。
 作詞を手がけた詩人の江間章子(1913~2005年)は、新潟県上越市の生まれで、幼少のころに過ごした岩手山麓で目にした水芭蕉の記憶がもとになっているとのこと。
 また、作曲は『ちいさい秋見つけた』や『めだかの学校』などの曲でも知られる中田喜直(1923~2000年)。
 
 「遠い空」
 「霧の中に浮かびくる小径」
 「水芭蕉の花」
 「ゆれ揺れる浮島」
 
 一度耳にしたら忘れられない、歌詞とメロディは、昭和のラジオ全盛の時代から長く歌い継がれ、その地に思いを膨らませた多くの人々を、福島、栃木、群馬、新潟の4県に広がる標高1400メートルの高層湿原にいざなって今に至っています。
 
 その例にもれず、本校でも例年なら、中学2年生が夏の終わりのこの時期に「自然体験教室」としてその地を訪れてきました。
 ところが、新型コロナの影響もあって、ここ数年は残念ながら足が遠のいてしまっています。
 
 しかしながら、地球規模で捉えなおせば、太古の昔から気の遠くなるような歳月をかけて続いてきた地殻変動により、類い稀な諸条件も重なって出現した尾瀬の静謐なる自然環境が簡単にここ数年という単位で大きく変わってしまうことなどあり得ないでしょう。
 このたび人類が見舞われたコロナ禍などをよそに、依然としてかの歌に詠われたままの稀有な景観を失うことなく、わたし達の再訪を待ち望んでいるに違いありません。
 
 ともあれ、現時点では皮肉なことにそんな尾瀬も、本校にとってはまさに「はるかな尾瀬」となってしまっています。
 そこで、この機会に、せめてこれまでの足跡を辿りつつ、尾瀬の魅力の一端を少しでもお伝えできればと当時の映像をご紹介したいと思います。
 
 ちなみに映像の「モデル」は、今それぞれの新たな道に歩みを進めんとしている現在の高校3年生。
 彼らが、中学2年生だったころ、歩き通した4年前のなつかしい『夏の思い出』になります。
 
 
 

 

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