今日の佳き日を辛抱強く待っていたかのような名残の桜がチラチラと舞うなか、主役交代とばかりに「学びの道」沿いの欅の若葉が春風にゆれています。
そうした春爛漫な好日に、中学・高校それぞれに初々しい新入生たちを迎え入れ、代表者たち(各クラス出席番号1番)が会場に集うなか、厳粛な雰囲気のうちに令和3年度の〈入学式〉が挙行されました。
♪ 〜 あの日ここから始まり
いくつも季節を数えながら
あの人にめぐり逢い
あの人と語り あの人と生きた
素晴らしいあの人と…… 〜 ♪
『それぞれの季節』 創立四十五周年記念歌 より
どうかこの感激のひとときと
かけがえのない出逢いを忘れずに…
…日本の伝統文化はそのまま国柄ともいえ、古来よりこの国では、人に対しても物にも、そして自然へも常に感謝する心がその基底に流れていました。
そうした感謝の気持ちはまた、互いに個性を認め合うこととともに、決して利己的にならず利他に努めることによって果たされるものでもあるのです。
…あいさつを交わすことにはじまり、時間や約束事を守ることなど、至極あたりまえのことをきちんと身につけること。そもそも、学問はそうした人格に支えられてはじめて本物となるのですから…
(國清英明 学校長式辞 より)