目に見えないモノを正しく恐れながら 目に見える自然(ジネン)を畏れる今宵です。 こうした常ならざる状況下にあるからこそ、今年はひときわその澄明さが際立っていました。 それだけに、深く印象に残る「中秋の名月」となりました。 明月や池をめぐりて夜もすがら 松尾芭蕉 その昔、俳聖もまた目に焼きついたその月影が脳裏を駆け巡り「夜もすがら」(一晩中)眠れなかったように…。