閉じる

「新しい生活」というけれど.

投稿日2020/7/14


 
 生徒たちから学ぶことは数知れず。
 
 この度のコロナ禍にあって、しきりに耳にする「新しい生活様式」云々。
 しかし、その実態は、「元通り」の「生活」を取り戻すための方策に過ぎないことも多く見られるようです。
 
 そうしたなか、手元に届いた中学二年生の『学年通信』には、この「臨時休校」中に全員が取り組んだ「今、私が思うこと」をテーマとした作文が何編か掲載されていました。
 


   
 新しい「環境」の見直し

  コロナと環境問題
 
 僕は、環境問題についての本を臨時休校中に読んだ。またネットニュースにもコロナと環境問題について書かれていたので、くわしく調べてみることにした。ネットの中で一番多く書かれている内容は、CO2(二酸化炭素)の排出量がコロナの感染拡大前に比べて減っているそうだ。これについて専門家は、世界各地で年封鎖が起こり、家で仕事をする人が増え、飛行機やバスなどの公共交通機関や自動車などで移動する人が減ったためと述べていた。これについて僕は、コロナの感染が収まったら、環境がまた、悪い方向へ向かっていってしまうと思うので、環境を見直す機会は、今がチャンスだと思った。
 また、僕は、専門家が述べていたことでおどいたことがあった。それは環境が汚染されている国ほど、コロナの死亡率が高いということだ。(中略)これについて僕は、世界中でみて、比較的、環境が汚染されていない日本では、感染者が多くても死亡率が低いと考えました。また、僕は、コロナ以外の病気でもコロナと同じように環境汚染されている地域のほうが死亡率が高いと考えているので、日本は、コロナ感染まえと同じように美しい環境を保つようにしたほうがいいと思いました。
 最後に僕は、コロナの感染拡大というピンチをきっかけに環境が美しくなって良かったと、チャンスになるようにすることが大事だと思った。
 


 
 新しい「私」(自分)の発見

  手を差し伸べる
   
 私が新型コロナウイルスの影響を受け思ったことは、深刻な状況の時にこそ互いに協力しあい困っている人には手を差し伸べることが大切だということだ。このことを大切にすることでこれから社会が深刻な状況に陥った時にでも乗り越えられると思う。
 新型コロナウイルスの影響で一時期、マスクが中々買えないことがあった。(中略)そんななか、ある日近隣の人が私の家に来た。内容は、(中略)よかったら譲りましょうかということだった。私たちは困っていたのでお言葉に甘え譲ってもらった。そのおかげで毎日不安な日々を過ごすことがなくなり、快適な日々を送ることができた。
 このようなこと以外にもいろんな協力が見られた。例えば子どもの学習を支援するために、無償でオンライン授業をしたり、売れなくなった食材を無償で提供したりだ。このような協力があったから見通しのつかない社会への不安が少しでも減った人は多くいると思う。だから今度は私が困っている人には手を差し伸べ一人でも多くの人を助けられるような人になりたいと思った。
 そしてこの意識を一人一人がすることで今後社会が深刻な状況に陥ってもみんなで乗り越えていけると思う。
 


  
 そこには、このコロナ禍に対して真正面から向き合い、柔軟かつ主体的に自らの思索を深めている様子がうかがわれます。
 こうした次代を担う若者たちの前向きな姿勢から、我々大人が見習うべきものはとても大きいように感じます。

前の記事「人に勝つより・・・」嘉納治五郎
次の記事不用意 〜百日紅〜