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歴史に学ぶ 〜久我山周辺「地域探訪」そぞろ歩き〜.

投稿日2020/6/15


 
 例年なら、この時期に中学1年生たちが巡る「久我山周辺地域探訪」。
 学校からほど近くの烏山地区に広がる寺町から一部通学路となっている玉川上水にかけて歩きます。
 
 今年は、みんなでゾロゾロと出かけるわけにはいきませんでしたので、梅雨の中休みをねらい、今日の午後、そぞろ歩きならぬソロ歩きをしてまいりました。
 
 果たして・・・
 
 関東大震災により壊滅的な被害を受けた下町(深川など)の寺々が、宗派を越えて集団疎開するように形成された寺町の佇まい。
 さらに、江戸時代、大衆メディアであった当時の浮世絵を、あえて包み紙としてヨーロッパに大量輸出したことで、かのゴッホらをも魅了したとされる専光寺に眠る歌麿のしたたかさ。
 そして、汚れた環境でも染まらず清く生きることを見せてやまない高源院の「泥中の蓮」たち。
 さらには、旧江戸道にかかる「どんどんばし」(旧牟礼橋)や石の祠とともに街を見守り続ける大欅と、このたび開通したばかりの放射5号線(バイパス道路)とがコラボした新たな街の景観も…。
 
 これら全てに共通するのは、多くの人々の智慧と努力によって成し遂げられた新たな「創造」の「足跡」かと思います。
 
 ひるがえって、今わたくしたちは、このコロナ禍のいまだ渦中にあって、次の世代にどんな歴史の「足跡」を残すことになるのでしょうか。
 
 それは、ただただ「元通りの生活」を「復活」するためだけに思考停止したままの右往左往したものにとどまるのか、それともまさに「泥中の花」を咲かせるべく、今まで常識や当たり前としてきた事柄一つ一つをあらためて考え直し、思い切った「新しい生活」を「創造」するのか、この究極の選択を迫られていることをあらためて実感するそぞろ歩きとなりました。

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