大寒(1月20日)間近となったこの時期、恒例の「寒稽古」が行われています。
まずは、先陣を切って、中学3年生。
武道が正課となっている本校では、中学1年時には柔道を、2年に上がると剣道を体験します。
そして、3年からそのいずれかを選択して、有段者を目指すという流れになっています。
その修養の過程で、とても大切な行事が、敢えて一年のうちでもっとも寒い時期に行うこの「寒稽古」なのです。
とはいえ、例年なら吐く息は白く、道着からは次第に湯気が上がるところですが、そうした身を切るような寒さとは無縁の暖冬の稽古となっています。
ところで、「稽古」に求められるものはなんなのでしょう。
今朝、そのひとつの答えを道場の前の廊下に見ることができました。
そもそも「稽古」とは・・・
「する」ものではなく「(身に)つける」べきもの。
昔から伝わる学問・技術・芸能・運動などを忠実に学び習うことによりその精神性を自身の中に刻みつけていく場でもあるといえしょう。
したがって「寒稽古」は、技の上達以前にともに組み合う仲間への、早朝見送ってくれた家族への、「感謝」の気持ちを忘れてはなりません。
「寒稽古」が単なる「早朝練習」ではない所以が、このあたりにありそうな気がいたします。