今日は、二十四節気の「立冬」。
今年も寒く厳しい季節の入口に立たされたことになります。
しかし、ここ女子錬成館だけは、昨日に引き続き、まるで春爛漫に色とりどりの花々が咲き誇っているかのようでありました。
高校二年生の「日舞」のお稽古(女子特別講座)も、いよいよ「着付け」の実習へ。
今日は、昨年家庭科で作製した「浴衣」を使っての挑戦です。
◆「『着付け』は『腰紐』が生命線です」
…最終的には隠れて見えない部分にこそ全体を支える大切な命が存在するとはなんと示唆に富んだことでありましょうか。
◆「『着物』は世界どこでもどんな場面にも通用するドレスです」
…素材、色合い、季節感、そして着こなし・・・そうした『着物』のもつすべての要素が、日本の民族衣装としてのアイデンティティをあらわしているのでしょう。
◆「『着付け』のためのそれではなく『日舞』としての『着付け』は着崩れることを前提としています」
…本来「着物」は普段着であったことを考えれば、「動く」ことでいやでも「着崩れる」わけで、ならばそれを最小限に食い止める工夫や、ふたたび正す奥の手を身につけることは、とても実用的な「着付け」といえましょう。
◆「『小物』類に変化をもたせることでさまざまな用途や幅広い年齢層に対応できます」
…箪笥の中に眠っていた着物や帯も、「小物」ひとつで見事に命を吹き返し蘇らすことができるとは、「小物」はダイヤ以上の価値をもっているといえましょう。
着物そのものに価値があり、その価値を最大限に引き出す着付けという行為。
腕の通し方や羽織りかたといった立ち居振る舞いの細かな所作もあくまで美しく。
そんな「着付け」の奥深さの一端にふれることのできた貴重な時間でありました。
まずは師範の先生の着付けを見て学びます
きれいに帯も結べましたね。
その他、ひとりでできる「お太鼓結び」の仕方や、「振り袖」などの着付けも紹介されました。
それにしても、
こうしてまたたく間に
みなさんを
お淑やかな女性に変えてしまう
着物って、すばらしい!(笑)