目に優しい若葉が生い茂る早朝のウッドデッキには、コハルゼミの時雨が降り注ぎ、それに応じるようにそこかしこで野鳥たちのさえずりも絶え間なく、まさに信州の大自然そのものの時間が流れていました。
今年の春の宿泊行事のトリをつとめたのは、中学一年生の男子たち。
国立信州高遠青少年自然の家での協同生活も3日目を迎え、今日のプログラムは登山やハイキングといった野外活動に加え、皆の気持ちを一つに誓いを立てるキャンドルサービスと盛りだくさんの一日となりました。
「腹減ったあ〜」
「疲れたあ〜」
そこはまだ中学1年生。
感じたことを反射的に次々に口にする彼らも、最後の晩、サプライズのご家族から届いたお手紙を受け取るに至っては、周囲の目を気にしつつ照れ隠しの苦笑いを浮かべながらも、黙して語らずそれぞれ静かにその思いを受け止めていました。
あらためて、「わたくし」という存在が、「いま」、「ここ」にあることへの感謝を込めて…