平成8年9月。
念願だった留学を2日後にひかえた一人の女子大生が自宅にて帰らぬ人となった。
その事件の犯人はいまだに捕まっていない。
未解決のまま時効撤廃から2年目の今年、16年の歳月が流れる。
このたび、その遺族を代表して、愛娘を亡くした父親が、その無念の思いと命の大切さについて語った。
《命の大切さを学ぶ教室》
殺人事件被害者遺族の会
「宙(そら)の会」代表幹事
小林 賢二 氏
◇思い出したくはないことですが、決して忘れることのできない出来事なのです。
◇家族揃っての「あたりまえ」の生活が二度と戻ってはきません。
◇(娘は)生きたくともその生きる希望を中途で絶たれてしまいました。
◇失われた命は二度と蘇ることはありません。
◇大切な人を失うということは遺された人の心の中でもう一つの死が生じることです。
~柳田邦男の言葉より~
◇(自殺や殺人ゲームにふれて)
自殺はいかなる理由があっても愚かな行為です。
命というものは、ゲーム上の仮想世界と違い、リセットできません。
◇命の尊厳こそ守られねばなりません。
◇自他共に悲しませ苦しませないためにも、なにより思いやりが大切です。
凶悪事件や
自然災害等により
尊い命を奪われた
犠牲者の方々の
ご冥福を
衷心より
お祈り申し上げます